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赤ら顔に効くと話題の化粧水「白漢しろ彩(はっかんしろさい)」。

ネットには「真っ赤になった」「肌がただれた」「効果ない」など

被害の口コミが、いくつも見つかります。

 

これらの被害はたはして本当なのか?

化粧品の専門家が実際に使い、成分分析し、

事実かどうか検証してみました。

 

購入を検討している方は必見です。

 

赤ら顔用化粧水「白彩」、被害の口コミ

悪い口コミ

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  • 酒さで悩んでいたところ、口コミが良かったので購入しました。私の肌には合わず、肌が真っ赤になってしまいました。
  • 付けた後にカーッと熱をもって、真っ赤になってしまいました。使用感はよかったので残念です。
  • 最初はよかったのですが、1週間ほどすると肌がカサカサして痛かゆくなったので、使うのをやめました。
  • 塗ってしばらくしたらかゆみが出てしまいました。私の肌には合わないようです。
  • 1週間ほど使用したのですが、肌がただれてしまい皮膚科に行く羽目に。

良い口コミ

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  • 使い始めて1週間ほどで赤みが減ってきました。
  • 刺激が強いとネットにありましたが、私は問題なく使えています。
  • べたつかず浸透性がいいので気に入ってます。赤みも引いてきて肌の調子もいいです。
  • 少しずつ赤みが引いてきて肌色になってきました。これ1本で乾燥しないので助かっています。
  • うるおってるのにべたつかなずサラッとしています。赤ら顔も気にならなくなりました。

 

ネットで調べると、良い口コミの方が全然多いのですが、悪い口コミは結構内容が重く、肌の状態がとても悪化したものが目立ちました。

「白漢しろ彩」成分分析

成分を目的別に分類

悪い口コミを見ると、

アレルギーの報告よりも強い刺激を感じている方が多いので、

成分に刺激の強いものがあると思われます。

 

そこで、しろ彩の全成分を調べてみました。

成分がたくさんあるので、

配合目的別に分類してみます。(水は除く)

油剤
(エモリエント成分)
・シクロヘキサシロキサン
・オクタカプリル酸ポリグリセリルー6
・テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル
・ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
・ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)
・シクロペンタシロキサン
乳化、乳化安定成分 ・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー
・ステアリン酸グリセリル(SE)
・PEG-60水添ヒマシ油
・ステアリルアルコール
・PPG-6デシルテトラデセス-30
・ベヘン酸
・キサンタンガム
抗菌作用のある保湿成分
(防腐剤ではない)
・1,2-ヘキサンジオール
・エチルヘキシルグリセリン
・ポリ-ε-リシン
保湿成分 BG
・グリセリン
・ベタイン
・DPG
・グリコシルトレハロース
・加水分解水添デンプン
・ヒアルロン酸Na
・水溶性コラーゲン
・アルギニン
・セラミドNG
・セラミドNP
保湿成分
(エキス類)
・プランクトンエキス
・プラセンタエキス
・コンフリー葉エキス
・ショウガ根茎エキス
・センキュウエキス
・カンゾウ葉エキス
・ブクリョウエキス
酸化防止成分 ・リン酸アスコルビルMG
・酢酸トコフェロール
・トコフェロール
キレート、PH調整成分 ・メタリン酸Na
・クエン酸Na
・クエン酸

成分からみた白彩の特徴

化粧水なのに油分と乳化剤が多い

一般的に化粧水は、油脂や乳化剤をあまり使わずに作ります。

ところが、この化粧水は油剤と乳化剤を多く使っています。

まるでクリームのような全成分です。

 

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実際に中身を見ると

油分を乳化して配合しているので、

白くにごっています。

 

これは、化粧水全体が、

肌と同じ「ラメラ構造」という

「水と油脂が交互に層になった」

構造をしているからです。

 

ラメラ構造を作るためには、

特殊な条件にするために、

複数の油剤と乳化剤を

使う必要があります。

 

だから、白彩は化粧水なのに

油剤と乳化剤が

多くの種類入っているのです。

 

これらの成分は名前が長く

いかにもケミカルって感じですが、

実はとても低刺激です。

アレルギーを起こす可能性も低いものばかりです。

抗菌保湿剤を使うことで防腐剤フリーにしている

もうひとつの特徴は、

「防腐剤無添加」

ということ。

 

化粧水は水が多く入っているので、

とても腐敗しやすいです。

だけど、しろ彩は防腐剤を使っていません。

だから、防腐剤の代わりになるものが必要です。

 

そこで、成分を見ると、

  • 1,2-ヘキサンジオール
  • エチルヘキシルグリセリン
  • ポリ-ε-リシン

という「抗菌作用のある保湿成分」

が見つかります。

 

抗菌保湿成分はひとつだけでは、

抗菌作用が低いのですが、

いくつか組み合わせることで

防腐剤と同じくらい

細菌繁殖を防ぐことができるのです。

 

抗菌保湿成分を使うと

防腐剤無添加の化粧品を作ることができます。

しかし、デメリットもあります。

 

それは、

「防腐剤を使うよりも刺激が強くなる場合がある」

ということです。

化粧品の専門家が被害の原因を究明!

乳化剤は刺激の原因ではない!

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「しろ彩の刺激は界面活性剤が原因」

と書いてあるサイトもあるので、

まずは界面活性剤から。

 

しろ彩はラメラ構造を作るために、

乳化剤としていくつかの

界面活性剤を配合しています。

 

これらの界面活性剤は

洗剤やシャンプーなどのように洗い流さないので、

非イオン界面活性剤という

とても刺激の低いものを使います。

 

界面活性剤というと

刺激が強いイメージがありますが、

クリームの乳化に使うものは、

驚くほど刺激が少ないんですよ。

 

一日中顔に塗っておくものですから、

低刺激のものを配合するのが

当たり前なのです。

 

化粧品開発の現場でも、

そのあたりは結構気を使っていますので、

しろ彩の刺激の原因は、

界面活性剤ではないと考えます。

刺激の原因は抗菌保湿成分のうちのひとつ!

つぎに抗菌保湿成分について。

 

成分分析であげた

  • 1,2-ヘキサンジオール
  • エチルヘキシルグリセリン
  • ポリ-ε-リシン

の3つの抗菌保湿成分ですが、

もう一度全成分をみてください。

しろ彩全成分

水、BG、グリセリン、ベタイン、DPG、1,2-ヘキサンジオール、プランクトンエキス、アルギニン、クエン酸Na、シクロヘキサシロキサン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ステアリン酸グリセリル(SE)、オクタカプリル酸ポリグリセリルー6、PEG-60水添ヒマシ油、プラセンタエキス、グリコシルトレハロース、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ステアリルアルコール、PPG-6デシルテトラデセス-30、加水分解水添デンプン、リン酸アスコルビルMG、ベヘン酸、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、クエン酸、メタリン酸Na、コンフリー葉エキス、キサンタンガム、酢酸トコフェロール、エチルヘキシルグリセリン、トコフェロール、ポリ-ε-リシン、シクロペンタシロキサン、ヒアルロン酸Na、ショウガ根茎エキス、センキュウエキス、セラミドNG、カンゾウ葉エキス、セラミドNP、水溶性コラーゲン、ブクリョウエキス

 

赤い箇所が抗菌保湿成分です。

「1,2-ヘキサンジオール」

が上の方にありますね。

 

化粧品の全成分は、

上の方は濃度の高いものから順に

書いてあります。

 

「上の方」とあるのは、

1%未満のものは

順番は問わないからです。

 

1,2-ヘキサンジオールは

低濃度ではほとんど刺激はありません。

しかし、濃度が高くなると

肌が極端に敏感な方に限っては、

ジワ―っと顔が熱くなるような

刺激が出るのです。

 

化粧品会社としては

あまり目立ってほしくない成分です。

 

しかし、全成分の上の方にあるとうことは、

おそらく1%以上配合しているのでしょう。

 

パラベンなどの防腐剤は

0.2パーセントくらいのほんの少しで

細菌を抑えてくれます。

 

しかし、抗菌保湿成分だけで防腐しようとすると、

1%以上入れたりしなくては

菌の繁殖を止められません。

 

その結果、

防腐剤フリーでイメージはよくても、

防腐剤を使ったものよりも

刺激が強い製品になってしまうことがあるのです。

 

残りの2つの抗菌保湿成分

  • エチルヘキシルグリセリン
  • ポリ-ε-リシン

の2つについては下の方にあるので、

濃度も低く、刺激が問題になることはないと思われます。

 

京終(きょうばて)の意見としては、

白彩の被害の原因は、

抗菌保湿成分1,2-ヘキサンジオール

の刺激による肌荒れや炎症

であると結論付けます。

 

ただ、敏感肌の私も

湿疹が出ている箇所に塗ったり

舐めたり(マネしないでください)しましたが、

思ったほど刺激が強いとは感じませんでした。

 

おそらく、被害にあわれた方は、

極度の敏感肌である可能性が高いと思います。

 

そのレベルになると、

パラベンやフェノキシエタノールで防腐した化粧品でも

なかなか肌にあうものが見つからなく、

化粧品選びで苦労することが多いと思います。

しろ彩は赤ら顔のことをよく考えて作ってある

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しろ彩の口コミには

「肌に合わない」というものもありますが、

「赤みが減った」という

効果が出ている口コミも多くありました。

 

そこで、赤ら顔に効果がある成分が

実際に配合されているのか、

調べてみました。

 

すると、2つの成分が

赤ら顔に特に効果的であることが

わかりました。

顔の赤みを軽減する「プランクトンエキス」

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しろ彩の商品ページでは

「海洋性エキス」

と書かれている成分ですが、

これは地中海で取れる紅藻(「も」の一種)を

培養したものです。

 

低分子オリゴ糖やミネラルを含んでいて、

毛細血管の拡張を抑えることで

顔の赤みを軽減するそうです。

 

14名の被験者に対する塗布試験も行われているので、

赤ら顔の軽減も期待できる成分といえます。

fig-plankton-extract2-300出典:4

肌を保護し赤みを抑える「ラメラ構造」

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赤ら顔は

  • 皮膚への刺激により肌の免疫が活性化すると
  • 炎症や血管拡張を引き起こす物質が作られる

というのが、

原因のひとつであることがわかっています。

 

しろ彩は化粧水全体が、

肌の角層の成分と同じ

「ラメラ構造」でできている

とあります。

 

肌は、ラメラ構造によって

「皮膚のバリア機能」を作り

刺激や乾燥から肌を守っています。

 

つまり、ラメラ構造の化粧水を塗ることで、

皮膚のバリアを強くして、

刺激からお肌を守ってくれます

 

それにより、

炎症や血管拡張が起きる物質が作られるのを

防ぐことが期待できます。

赤ら顔の低減が期待できそうな真面目な化粧品という印象

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しろ彩は悪い口コミが目立ったので、

品質が悪いのかな?

と最初は思っていました。

 

しかし、調べてみると、

以外にも赤ら顔のことをよく考えて

真面目に作っている、

という印象に変わりました。

 

特に、しろ彩を作っている

「皮膚臨床薬理研究所株式会社」

という製造メーカーは、

自社独自で「ラメラ製剤の特許」を

取得していたりする、

技術力の高い会社のようです。

 

そして、

「赤ら顔に効果がある」

という根拠がある成分を、

ちゃんと配合しているのも、

信頼できるのではないでしょうか。

 

ただ、ひとつだけ残念なのは、

「防腐剤フリー」にこだわったために

少し刺激が強くなってしまった、

ということです。

 

普通にフェノキシエタノールで防腐した方が、

より多くの方につかってもらえる

化粧水になったのかもしれないな、

というのが京終(きょうばて)の意見です。

【まとめ】結局、しろ彩は「買い」なのか?

  • 肌が赤くなった」などの口コミは、抗菌作用のある保湿剤成分の刺激が原因
  • 防腐剤フリーを謳うために抗菌保湿剤を少し多く配合してしまったのが欠点
  • 極度の敏感肌の方に限っては使用を避けたほうがよい
  • しかし、赤ら顔をよく考えて根拠のある効果的な成分を使っています
  • よって、極度の敏感肌でなければ赤ら顔対策にしっかり役立つ化粧水なので、試す価値あり

 

しろ彩の公式ページはこちら
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【参考文献】
1)マンダムニュースリリース,https://www.mandom.co.jp/release/2005/src/2005091401.pdf
2)「酒皶,毛細血管拡張」『美容皮膚科学 改訂2版』南山堂,pp670-674,2009
3)林伸和「酒さ」『ドクターサロン』59巻10月号,pp28-32(9.2009)
4)SILIDINE SNカタログ. 日光ケミカルズ株式会社
5)皮膚臨床薬理研究所ホームページ, http://hryk.co.jp/technology.html